組織
Liferay の組織では、現実世界の組織階層を反映した分散型ユーザーおよびサイト管理が可能になります。 組織は無制限の数の階層レベルにネストできます。 典型的な組織図を考えてみましょう。

この構造は Liferay DXP でモデル化できるため、管理責任を委任し、組織を反映した方法でユーザーを編成できるようになります。 組織の役割を通じてこれらのユーザーに権限を適用すると、定義された階層内のある組織から別の組織に移動するユーザーには、適切な権限が自動的に付与されます。
組織の役割と権限
組織には、その組織のみを対象としたロールを設定できます。 組織ロールの権限は、その組織階層内のアプリケーションとコンテンツにのみ影響します。 たとえば、ポータル スコープのロールと、メッセージ ボードへのアクセスを定義する組織スコープのロールの違いは 2 つあります。
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組織の役割は、その組織 (またはその子) 内のメッセージ ボードにのみ影響します。
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ポータル ロールは、インストール全体のすべてのメッセージ ボードに影響します。

これには大きな利点があります。 たとえば、大企業が Liferay DXP で組織図を組織としてモデル化している場合、管理は容易になります。 IT のプロビジョニング アプリケーションを使用する権限を持つ IT ユーザーは HR に異動することができ、そのユーザーを IT から HR に移動すると、プロビジョニング ツールへの権限は自動的に削除され、HR の報酬ツールへの権限は自動的に付与されます。
組織管理者
組織管理者は 委任された 管理者です。 つまり、彼らはあなたのポータルの一部—(あなたが定義した部分—)を取得し、管理の負担をいくらか軽減することになります。 組織管理者は次の操作を実行できます。
- 組織内および子組織内のすべてのユーザーを管理します。
- 必要に応じて、ユーザーを組織に割り当てます (portal-ext.propertiesの
組織セクションを参照)。 - サイト管理者のように組織のサイトを管理します。
組織管理者は、デフォルトではコントロール パネルにアクセスできません。 代わりに、 [自分の組織] リンクをクリックして、管理している組織にアクセスできるようになります。

組織サイト
組織は独自のサイトを持つことができます。 組織サイトは組織管理者が所有します。組織管理者はサイト管理者と同様の権限を持ち、サイトのページ、ウィジェット、コンテンツ、ユーザーを管理できます。 サイトが添付されている組織のメンバーは、その組織のサイトのメンバーになります。 つまり、組織のサイト内のページや、そこにあるポートレットやコンテンツにアクセスできることになります。