設定スコープについて
Liferay DXPのサービスとアプリケーションの設定は、4つのレベルのいずれか、または スコープ(システム、仮想インスタンス、サイト、またはウィジェット)で適用されます。 システム設定で行われた設定は、システムスコープレベルで設定されます。 システム以外のラベルが付いたスコープの場合、システム設定値がデフォルトとして機能します。 つまり、システム全体の設定がオーバーライドされる場所を特定します。 真のシステムスコープの設定(カテゴリの システムスコープ 見出しの下にあるもの)は、どこでもオーバーライドされません。
スコープ定義
システムスコープ: システムスコープのエントリに対して行われた設定は、システム全体でのアプリケーションの最終的な値です。 それらはシステム全体に影響を及ぼし、他の場所ではオーバーライドされません。
仮想インスタンススコープ: 仮想インスタンスレベルでの設定は、インスタンス設定でオーバーライドされます。
サイトスコープ: このスコープでの設定は、各サイトでオーバーライドされます。
ウィジェットスコープ: このスコープでの設定は、各ウィジェットインスタンスでオーバーライドされます。
例:ブログのコメントの設定とオーバーライド
システム設定で変更された設定が別のスコープでも設定可能な場合、システム設定値はオーバーライド可能なデフォルトです。 より詳細なスコープで設定の変更が行われると、システムレベルでの変更は何もしません。
たとえば、コメントの許可はブログウィジェットごとに設定できます。
- [コントロールパネル]→[設定]→[システム設定]→[Blogs](コンテンツおよびデータカテゴリ内)でデフォルトの動作を設定します。
- ウィジェットスコープの下のブログエントリで、[コメントを有効にする]チェックボックスをオフにします。
- サイトの[コンテンツ&データ]→[Blogs]アプリケーションにブログエントリーを追加します。
- ページを開き、Blogs Widgetをページに追加します。
- ウィジェットの[オプション]ボタン()をクリックし、[構成]を選択します。
同じ[Enable Comments]チェックボックスが表示され、デフォルトはfalse(オフ)になっています。 ポートレット設定のボックスをチェックすると、システム設定エントリーがオーバーライドされます。 システム設定の設定を変更しても、このウィジェットには影響がありません。
システム設定とインスタンス設定
インスタンス設定 はシステム設定と似ていますが、仮想インスタンススコープでアプリケーションとサービスを構成します。 システム設定と同様に、インスタンス設定の設定エントリーに、 デフォルト値にリセット するオプションがあります。 これにより、インスタンス設定で、指定したカスタム構成が削除され、システムスコープの現在の値(デフォルトまたはカスタム)が仮想インスタンススコープのデフォルトになります。