コンテナのライフサイクルとAPI
高レベルでは、コンテナはLiferayがデプロイされた状態でTomcatを開始します。 ただし、さらに、コンテナエントリーポイントは、以下のユースケースを実行するためのAPIを提供します。
- スクリプトの呼び出し
- TomcatおよびLiferayの設定
- アーティファクトのデプロイ
- パッチのインストール
- パッチングツールの更新
コンテナは、これらのユースケースをトリガーおよび構成するためのAPIを提供します。 ライフサイクルのさまざまなフェーズでユースケースを実行します。
ライフサイクル
環境でコンテナを作成した後、コンテナエントリーポイントはその環境で次のライフサイクルフェーズを実行します。
- 事前設定: Tomcat と Liferay を設定する前に、ユーザー提供のスクリプトを実行します 。
- 設定: Tomcat 上で Liferay を実行するための準備を行います。
- TomcatのJavaランタイム環境を設定します。
- ユーザー提供のファイル を Liferay Homeにコピーします。
- ユーザー提供のスクリプトを実行します。
- ユーザー提供の成果物をデプロイします。
- パッチングツール をユーザーが指定したバージョンに更新します。
- ユーザー提供のパッチをインストールします。
- 起動前: Tomcat を起動する前に、ユーザー提供のスクリプトを実行します
- Tomcat の起動: Catalina スクリプトを使用して Tomcat を起動します。
- シャットダウン後: Tomcat が停止した後、ユーザー提供のスクリプトを実行します 。
API
コンテナエントリポイントは、次のコンテナフォルダでファイルをスキャンし、それらのファイルを使用して、コンテナ、Tomcat、Liferayを設定し、Liferayで動作します。
/mnt/liferay/user/local/liferay/scripts
これらのコンテナー フォルダーにファイルを渡すには、 バインド マウント、 ボリューム、 docker cpを使用するなど、いくつかの方法があります。 詳細については、「 コンテナへのファイルの提供 」を参照してください。
上記の主要なフォルダには、特定のアクション用に指定されたサブフォルダがあります。 次のセクションでは、サブフォルダ、それらのファイルで実行されるアクション、および関連するユースケースをライフサイクルの段階順に記述します。
次のライフサイクルの段階は、ユーザーが提供したファイルに作用します。
事前設定段階のAPI
| ファイルのロケーション | 操作 | 活用例 |
|---|---|---|
/usr/local/liferay/scripts/pre-configure | スクリプトをアルファベット順に実行する | 構成フェーズの前にスクリプトを実行する |
設定段階のAPI
| ファイルのロケーション | 操作 | ユースケース |
|---|---|---|
/mnt/liferay/files | Liferay Home (/opt/liferay ) の下にあるフォルダにファイルをコピーする | コンテナの設定 Tomcatの設定 |
/mnt/liferay/scripts | スクリプトをアルファベット順に実行する | 構成中にスクリプトを実行する |
/mnt/liferay/deploy | Liferayの起動時にアーティファクトを自動デプロイするために、 /mnt/liferay/deploy を /opt/liferay/deploy にシンボリックリンクします。実行時に、 /mnt/liferay/deploy、 /opt/liferay/deploy、またはいずれかのフォルダにマウントされたフォルダにコピーされたアーティファクトを自動デプロイします。注意: 自動デプロイされたアーティファクトは、 /opt/liferay/osgiの下の適切なフォルダに移動されます。 | アプリやその他のアーティファクトをコンテナにインストールする |
/mnt/liferay/patching | パッチツールが提供されている場合は、それをインストールします。 提供されているパッチをインストールします。 | DockerでDXPにパッチを適用する |
起動前段階のAPI
| ファイルのロケーション | 操作 | ユースケース |
|---|---|---|
/usr/local/liferay/scripts/pre-startup | スクリプトをアルファベット順に実行する | Tomcatを起動する前にスクリプトを実行する |
シャットダウン後段階のAPI
| ファイルのロケーション | 操作 | ユースケース |
|---|---|---|
/usr/local/liferay/scripts/post-shutdown | スクリプトをアルファベット順に実行する | Tomcatをシャットダウンした後、スクリプトを実行する |
次のステップ
コンテナのライフサイクルと API について理解できたので、コンテナにファイルを提供する最適な方法を決定できます 。 また、上記の表に記載されているユースケースの実行を開始することもできます。 ここに記載されているユースケースは参考用です。