コンテナでのスクリプトの実行
TomcatおよびLiferayファイルの設定、アーティファクトのデプロイ、およびパッチの適用以外に、Liferayコンテナで実行したいことが他にもある場合は、スクリプトを使用できます。 コンテナは、 ライフサイクルのいくつかの時点で特定のフォルダー内のスクリプトをスキャンします。 次の表に、スクリプトの挿入ポイントを示します。
ライフサイクルフェーズ | Description | ターゲットコンテナフォルダー |
---|---|---|
事前構成 | 構成フェーズの前にスクリプトを実行する | /usr/local/liferay/scripts/pre-configure |
設定 | ファイルを [Liferay Home] にコピーしてから実行する | /mnt/liferay/scripts |
スタートアップ前 | Tomcatを起動する前にスクリプトを実行します | /usr/local/liferay/scripts/pre-startup |
シャットダウン後 | Tomcatをシャットダウンした後にスクリプトを実行する | /usr/local/liferay/scripts/post-shutdown |
次のセクションでは、上記のフェーズでのスクリプトの作成と実行について説明します。
構成フェーズでのスクリプトの実行
TomcatとLiferayを構成する方法が、構成フェーズが提供する方法以外にもある場合は、それらを構成フェーズスクリプトに実装します。 構成フェーズの詳細は、 コンテナのライフサイクルとAPI を参照してください。
ここでは、バインドマウントを使用して構成フェーズスクリプトを設定する手順を示します。
-
ローカル構成スクリプト用の任意のフォルダーを作成します。
mkdir scripts
tipコンテナの /mnt/liferay フォルダをマウント を既に計画している場合は、構成フェーズスクリプトをローカルのマウントフォルダ内の
scripts
というフォルダに入れてConfigure Phaseに含めることができます。[local-folder]/scripts
フォルダは、コンテナの/mnt/liferay/scripts
フォルダにマッピングされます。 -
事前に設定したアクションを実行するためのスクリプトを作成します。
echo "inside some-pre-configure.sh" > scripts/configure-phase-script.sh
-
スクリプトのフォルダーをコンテナの
/mnt/liferay/scripts
フォルダーにバインドマウントするDockerコンテナを実行します。docker run -v $(pwd)/scripts:/opt/liferay/scripts ...
エントリポイントは、ファイルを /mnt/liferay/files
にコピーした後、構成フェーズでスクリプトを実行し、次のメッセージを出力します。
他のフェーズでのスクリプトの実行
コンテナは、構成フェーズの以外でもスクリプトを実行する方法を提供します。
ライフサイクルフェーズ | 説明 | ターゲットコンテナフォルダー |
---|---|---|
事前構成 | 構成フェーズの前にスクリプトを実行する | /usr/local/liferay/scripts/pre-configure |
スタートアップ前 | Tomcatを起動する前にスクリプトを実行します | /usr/local/liferay/scripts/pre-startup |
シャットダウン後 | Tomcatをシャットダウンした後にスクリプトを実行する | /usr/local/liferay/scripts/post-shutdown |
コンテナの /usr/local/liferay/scripts
フォルダーの構造は次のとおりです。
/usr/local/liferay/scripts
├───pre-configure
├───pre-startup
└───post-shutdown
同じ構造のホストフォルダーを作成し(以下を参照)、スクリプトを入力すると、ホストフォルダーを / usr/local/liferay/scripts
フォルダーにマッピングすることで、コンテナでスクリプトを使用できるようになります。
[host folder]
├───pre-configure
├───pre-startup
└───post-shutdown
上記のサブフォルダにスクリプトを作成する一般的な手順は次のとおりです。
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スクリプトフェーズフォルダーの任意の親フォルダーを作成します。
mkdir [host-folder]
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スクリプトフェーズフォルダーを作成します。
cd [host-folder] mkdir pre-configure pre-startup post-shutdown
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アクションをフェーズフォルダーの任意のスクリプトに実装します。
warningスクリプトに
exit
キーワードを使用しないでください。 スクリプトでexit
を実行すると、エントリーポイントの起動処理が中断されます。echo "inside pre-configure-script.sh" > pre-configure/some-pre-configure-script.sh
echo "inside pre-startup-script.sh" > pre-startup/some-pre-startup-script.sh
echo "inside some-post-shutdown-script.sh" > post-shutdown/some-post-shutdown-script.sh
-
ホストフォルダーをコンテナの
/usr/local/liferay/scripts /
フォルダーにバインドマウントするDockerコンテナを実行します。docker run -v $(pwd)/[host-folder]:/usr/local/liferay/scripts ...
エントリポイントは、それぞれのフェーズ中にスクリプトを実行し、次のようなメッセージを出力します。
まとめ
これで、コンテナのライフサイクルのすべての部分でスクリプトを実行する方法がわかりました。